「美白」の敵?
ターンオーバーの乱れとは
紫外線や乾燥など、さまざまな原因によって失われる白い美肌……。
美白を肌から奪う要因の一つとして知られているのが、「ターンオーバーの乱れ」です。
ターンオーバーとは何なのか。乱れるとどんなトラブルが発生するのか。そのメカニズムを見ていきましょう。
肌のターンオーバーとは?
肌のターンオーバーとは、日本語で肌の新陳代謝を意味します。簡単にいうと、「肌の生まれ変わり」と、言ったところでしょうか。
肌は断面図を見ると3つの層に分かれています。例えば、一番上層の皮膚は「表皮」と呼び、次に深いところが「真皮」、その奥が「皮下組織」です 。

一番上層にある「表皮」も、細かく分けると4つの層に分けられます。
皮膚は、表皮の中でも一番奥にある「基底層」で生まれます。そして、それがだんだんと皮膚表面へと押し出され、古くなった皮膚は垢となって体外へと排出される仕組みです。
肌はこのサイクルを常に繰り返すことで、肌を健康に保っています。
ちなみに、「赤ちゃんが肌を傷つけても、翌日には治っている」ということがよくありますよね。これはターンオーバーが早く、常に肌が生まれ変わっているから起こるのです。
ターンオーバーの乱れにより
「美肌が失われる」メカニズム
健康な肌は、一定周期を守ってターンオーバーを繰り返します。しかし、このターンオーバーが乱れると、肌の生まれ変わりがスムーズにいきません。
「ターンオーバーが乱れる」状態になってしまうと、いつまでも皮膚が生まれ変わらず、古い角質がどんどん溜まることになります。
すると、古い角質が折り重なって美肌の大敵である「シミ」や「くすみ」を発生させるのです。
ターンオーバーが乱れることは、不要な角質が取り除かれないことを意味します。
この汚れが蓄積し、美しい肌の白さが奪われていくわけです。
年齢でターンオーバーは乱れやすくなる?
20代の肌のターンオーバーは、一般的には28日周期です。しかし、これは加齢とともに周期が長くなるとも言われています。
個人差などもあるので一概には言えませんが、30代〜40代の肌のターンオーバーは、45日ほどかかるという説もあるのです。
もし、あなたが40代なら、20代の若者よりも2週間以上、肌の生まれ変わりが遅い計算になります。
シミやくすみ、シワなどは、”年齢肌の証”のように語られることがあります。
でもそれは、すべてターンオーバーが遅いことに原因があるのかもしれません。
だからこそ、年齢を重ねての美白対策は、まずはターンオーバーの乱れによって蓄積した古い角質を取り除くことが重要です。
さまざまな理由で乱れるターンオーバー
肌のターンオーバーは、ストレスや睡眠不足など、生活習慣によっても乱れます。
女性なら、ホルモンバランスの乱れがターンオーバーに影響することもあり、現代生活では「ターンオーバーを維持する」ということは簡単ではありません。
だからこそ、肌のターンオーバーを促進する手助けをしなければならないのです。